帝王切開の傷跡ケアと使える産後ガードル

帝王切開での出産を控えたプレママさんや、帝王切開をつい最近経験したママさんの心配ごと。
『帝王切開の傷跡っていつになったら消えるの?』
帝王切開で出産するということは、体にメスを入れて切る手術を受けるということですので、やはり傷跡が残ります。そしてこれは薄くはなるものの、消えることはありません。
傷跡は目立たなくなる
この手術の傷跡ですが、術後すぐはかなり目立つ傷跡が残ります。縫合もホッチキス状のものでとめる場合が多いので、切開の傷跡+ホッチキスの穴。赤く残りますし、見るたびにちょっとびっくりする感じです。ただ最近は術後の保護テープも進化していますので、ケロイド状になってしまうことも少なくなっています。
この傷跡は、消えることはありませんが半年~1年ほど経つと皺のような感じでだいぶ目立たない状態になります。
この傷跡の残り方は体質の影響もあるので人によって違います。元々傷がケロイド状になりやすい人は、手術前に担当医に話しておくと対応してくれるところもあるので相談してみてください。
ちなみに私も1年くらいは気になって確認していましたし、傷跡は多少気になる目立ち方でしたが、3年経った今は切ったことを忘れてしまうほど、傷跡はほとんど目立ちません。
帝王切開には二通りある
具体的な切開の方法は「縦切り」と「横切り」があります。
●縦切り
「縦切り」は、お臍の下から恥骨に向かって真っすぐ縦に切ります。手術時間が短くて済むというメリットがありますので、赤ちゃんを早く安全に取り出す必要があるような、緊急時には主にこの方法です。
●横切り
「横切り」は、下腹部を横に切ります。縦切りに比べて時間がかかるので、トラブルの可能性の低い予定帝王切開などに適した方法です。
●多いのは横切り
妊婦さんの妊娠中の状態にもよりますが、予定帝王切開であれば「横切り」が多いようです。なぜかというと「横切り」だと傷口が目立たないからです。「横切り」はショーツに隠れる部分を横に切るという方法なので、普段の生活ではショーツに隠れて見えません。例えば将来的に水着を着ても全く見えない場合が多いです。三角ビキニのような小さいショーツであれば見えてしまうかもしれませんが、通常のビキニであれば見えないと思います。
帝王切開の場合の骨盤ケア
帝王切開の際の傷跡の位置が、産後の骨盤ケアをしようとするママにはちょっと残念なお知らせなんです。帝王切開での出産であっても、骨盤が歪みやすい状態であるというのは以前もお話ししました。
その産後骨盤ケア商品の中で、安く骨盤をケアしてくれるものとして骨盤ベルトがあります。ですが、帝王切開後のママが骨盤ベルトを使うと手術の傷跡にちょうど当たってしまい、痛いんです・・・。「縦切り」でも「横切り」でも、この痛みはあります。ただでさえ術後は傷の痛みがあるのに、骨盤ベルトの痛さはかなりのストレス。
傷跡に保護テープ
また、傷跡にこすれてしまうのでかゆみの原因にもなります。このかゆみ、帝王切開の傷跡には大敵なんです!普通の傷でも、かいたりこすったりすると長く傷跡が残ったりするのと同じように、帝王切開の傷跡も触れれば触れただけ残りやすくなります。帝王切開の傷を少しでも目立たなくするためには、保護テープでガードするなどとにかく傷跡に触れないことが有効です。
帝王切開の場合活躍するのは産後ガードル
産後ガードルはベルトと違い肌に触れる部分に凹凸が少ないこともあって、痛みはほとんどありません。産後は授乳によって水分を多くとることで、トイレの回数が増えるので、できれば最初は脱ぎ履きの楽なソフトでショートなタイプを選びましょう。しばらく経ってからであれば、ハードなロングタイプもオッケーです。
帝王切開での出産で傷跡が残ることに不安を覚えるママも多いと思いますが、私の周りには「思ったよりはキレイに治った」という方が多いです。ひどい場合は形成外科的な処置で傷跡を目立たなくすることもできるようですので、まずは担当医に相談してみましょう。
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