「産後ガードル」の意味は?
- 2016.09.30
- 産後ガードル・選び方
- 産後ガードル, 腰痛, 産後ベルト, リフォームインナー
産後ガードルの意味は?
産婦人科からもらう入院準備品の中に「産後ガードル」が入っていて、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。体形をあまり気にしていない、妊娠中それほど体重が増加しなかった――そんな場合でも「産後ガードル」は、必要なのでしょうか。
産後ガードルは身体の回復を助けるアイテム
ガードルというもの自体、スタイルを気にするお洒落な人が使うイメージがあるかもしれませんが、産後ガードルは違います。産後ガードルとは、骨盤ケアを目的として作られたリフォームインナーです。
女性の身体は出産を経験すると骨盤が開いて歪んだり、脂肪がつきやすくなります。それだけではなく腰痛、尿漏れ、恥骨痛など、さまざまな不調を起こすこともあります。
そんな時に骨盤周りを整え、歪みを矯正してくれるのが、産後ガードルです。
普通のガードルと、産後ガードルの違い
産後ガードルと、普通のガードルは、どのように違うのでしょうか。
普通のガードルはウエストラインまでしかありませんが、産後ガードルは履き込み部分が深く作られています。これが、大きな違いです。
産後ガードルは、ウエストよりも上までしっかりとサポートしているので、お腹がはみ出ることなく快適に着用できます。普通のガードルを履こうとすると、出産でたるんでしまったお腹がどうしても食い込んでしまうもの。無理して履くと、血行不良にもつながりかねませんので、注意が必要です。
産後ベルトと産後ガードルの違い
産後ベルトは、骨盤を締めることを目的として作られています。緩んでしまった骨盤を固定するために、細いベルトを骨盤に巻いて使用します。
腰痛や恥骨痛などの産褥期のあらゆる痛みには、骨盤ベルトがおすすめです。
それに対し、悪露などが落ち着いて、骨盤ベルトで骨盤矯正をした産後1、2ヶ月からが産後ガードルの出番。産後ガードルはマジックテープのようなもので、お腹周りをぐるりと締めるものになります。
産後半年くらいまでは、産後の女性の身体にフィットするように作られている産後ガードルを利用するのが一般的ですが、体形が戻ってきたら普通のガードルに切り替えてもいいでしょう。
産後の女性の身体は、とてもデリケートになっています。出産の状況や産後の経過によりますので、産後ガードルは出産を経験した人全員が使用しなくてはいけないものではありません。自分の身体と相談しながら上手に使い、身体が整ってきたらエクササイズや体操を取り入れて、筋肉を戻すことを目指しましょう。
大切なのは、お腹をへこませることよりも、出産でたるんでしまった筋肉を回復させること。身体が自分の持つ力で自然と元の状態に戻ろうとしているのを、ガードルはあくまでサポートするものだということを忘れないようにしましょう。
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