ダイエットし過ぎによる弊害と理想的なダイエット
見た目は痩せているのに自分では太っていると思っている人、見るからにダイエットを必要としている人、妊娠を機に太ってしまった人、ストレスで暴飲暴食が続いて太ってしまった人など、ダイエットする理由は人それぞれですが、老若男女さまざまな年齢層の人が興味をもっているのがダイエット。
そして日本の文化では「痩せている方がいい。」と思われがちなので、世の中の女性は年中ダイエットをしている‥といっても過言ではないかもしれません。
でも闇雲にダイエットをしても上手くいかないことが多く、上手くいかないことでさらに過激なダイエットに走り、思わぬ弊害に会うこともあります。
過剰なダイエットによる弊害
今回はダイエットのし過ぎによる弊害について解説していきます。
特に女性の場合はお肌トラブル、ホルモンバランスの影響などをもろに受けますので、きれいに健康に痩せたい人は必見の内容です。
ダイエットが必要とされる体形
「ダイエットのし過ぎ」と「痩せすぎ」は決してイコールではありません。
そもそも痩せているか否かについては、体重、身長をきちんと計算して理想とされる体形を把握しておくべきです。
その理想の体重を算出する方法は次の通りです。
BMI
BMIとはボディマス指数です。
自分の体形が太っているのか痩せているのか、ということを知る目安になります。
体重(kg)
ーーーーーーーーーー=BMI
身長(m)×身長(m)
例えば身長158cmで53kgの人は、
1.58×1.58=2.4964 、53÷2.4964=21.23 となり、BMI値は標準となります。
~18.4 痩せている
18.5~24.9 標準
25.0~29.9 少し太り気味
30.0~34.9 太っている
35.0~39.9 太りすぎ
40.0~ かなり太りすぎ
適正体重
適正体重を判断する場合は次の計算式を使います。
適正体重=身長m×身長m×22
美容体重=身長m×身長m×20
モデル体重=身長m×身長m×18
ただしこれは、体重という数字に偏った一つの目安で、モデルさんなどは体力や筋力をきちんと保ちながらこの数値を目標にしています。
体脂肪率
BMIも適正体重も、一つの目安に過ぎませんが、身長と体重は日常的に簡単に測れるので、利便性が高い判断基準ではあります。
太っているか太っていないかを判断する場合、最も信ぴょう性が高いのが「体脂肪率」です。
女性の場合
年齢 | 適性範囲 | 肥満判定 |
30歳未満 | 17~24% | 30%以上 |
30歳以上 | 20~27% | 30%以上 |
男性の場合
年齢 | 適性範囲 | 肥満判定 |
30歳未満 | 14~20% | 25%以上 |
30歳以上 | 17~23% | 25%以上 |
※東京慈恵会医科大学発表の体脂肪率(2018年)
筋肉質の人は実際には見た目以上に引き締まっている場合があり、見た目の印象よりも体重があったり、逆に着痩せして見える人はお尻や下腹部など見えないところにお肉がついていて、痩せているように見えて実は太っていたり、全く同じ体重なのに片方が痩せて見えるということもしばしばあります。
これは筋肉量、の違いによるもので、同じ体型・体形なら筋肉量が多い人の方が重く、同じ体重なら筋肉量が多い人の方が細くなります。
体重が適正値でも、実際には脂肪が多く太っていることがあり、これがいわゆる「隠れ肥満」と言われるもので、食事制限ばかりしていると陥りやすいのです。
そうならないように判断材料に取り入れたいのが体脂肪率です。
最近の体重計には、体脂肪率を測れるものが増えています。
実際には朝と夜では身体の状態が異なったり、計測する機械の誤差などもあり正確な体脂肪率を測るのは難しいのですが、計測する時間帯を増やしたり、継続して測ることで自分の体脂肪率がおおよそどの位かを判断していくことはできるでしょう。
ダイエットには正しい判断を
また日本人はダイエットに非常に敏感なので、一般的に痩せている部類に入る方でも「自分では太っている。」と思いこんでいてダイエットをする人もいます。
そういう人は体重を落とすことばかり考えるのではなく、引き締めてメリハリのあるボディ作りをする方がおすすめかもしれません。
BMI値は普通なのに体脂肪率が高い場合は隠れ肥満の可能性が高いのです。
ダイエットのし過ぎとは?
ダイエットのし過ぎというのは、極端に体重を落とことを指します。
これはもちろん分母となる体重によってもし過ぎに当てはまるのか、そうでもないのかということが言えますよね。
極端な例ですが、
Aさん:体重100キロ身長150センチ
Bさん:体重60キロ身長175センチ
この二人がダイエットをして同じだけ体重を減らした場合、Aさんが20キロ落として80キロになるのと、Bさんが20キロ落として40キロになるのとでは明らかに違いますよね。同じ20キロ減でも元の体重と身長が異なるためBさんはダイエットのし過ぎとなってしまいます。
※但しこれはBさんが一般人だった場合で、モデルさんの場合については175センチ、40キロは理想かもしれません。
ということで、ダイエットのし過ぎか否かについては、体重、身長のバランスによることになります。
しかも、一般的に食事制限やサプリなどでダイエットをし過ぎた場合は、筋肉量を落としていることが多々ありますので、隠れ肥満を助長させている可能性も高くなります。
見た目でわかるダイエットのし過ぎ
次に見た目でダイエットのし過ぎなのでは?と心配される方もいます。
脚がマッチ棒のように細くて病的な感じを受ける細さの方や、顔色も悪くなんだかげっそりしている方、確かに細いけれども頬がこけているような感じ(ガイコツ顔とも言われたりします)の方。
ダイエットのし過ぎは病的に見えたり、女性ならではの美しさが無くなってしまったり、いいことはほぼないと言って良いでしょう。
過激なダイエットの副作用
極端に体重を落としたときに考えられる副作用について見ていきましょう。
- 過食と拒食を繰り返す(食べたいけど痩せたいという精神的な病を伴うことも)
- リバウンドをすぐする(身体が必要とするカロリーを把握できず)
- お肌があれる(ビタミン、油分不足)
- 生理が不順になる、止まる(女性ホルモンの崩れ)
- 髪の毛が抜ける(女性ホルモンの崩れ)
- 口内炎ができる(ビタミン不足)
- 便秘(摂取するものが少ないため排出されない、ストレスの関係あり)
- 貧血(鉄分不足)
- 体調を崩しやすい体質になる(すぐに風邪をひくなど。抵抗力の低下)
これらはわかりやすい症状ですが、ストレスからくる腹痛や片頭痛などもありますし、何もやる気が起きないなどの倦怠感を常に感じているような症状が出たりすることもあります。
またダイエットのサプリや薬を多用することで身体への負担がかかってしまい、酷い人は心臓に疾患がでることもあるそうです。特に海外製の強いダイエットサプリや薬を使うとそうなってしまうこともあるようです。
ダイエットとお肌の関係
無茶なダイエットをすることで化粧ノリがわるくなったり、お肌がぼろぼろになってしまうことがあります。
ダイエットサプリを使うとお肌が乾燥がちになったりカサカサになってしまうことが多々あります。
これはサプリが必要な油分までとってしまうのです。
食事をなかったことにするサプリ‥なんていう魔法のような謳い文句のサプリがありますが、それはお肌にとってはあまり良くないということです。
実は私自身が経験者です。
友人にも、毎日サプリを飲んでたら肌がかさかさになってしまって、ひどい乾燥肌になってしまった、という子もいました。
肌に十分な栄養と水分が供給されていないからなのです。
また必要とされる油分までサプリが吸収してしまった結果なのです。
その他の弊害
身体に負担がかかるダイエットをすると色々が弊害が起こるのです。
まだまだ過剰なダイエットの弊害はあります。
ダイエットがストレスそのものになってしまうと吹き出物ができたりします。
ダイエットのし過ぎで便秘になることもあります。
便秘になるとどうなるかというと、体内にいらないもの、通常便として排出されるべきものが体内にたまるり、腸内環境が悪化し、代謝が落ちます。
代謝が落ちるとニキビができたり、お肌の新陳代謝が悪くなって顔色も悪くなるし、黒ずみの原因にもなります。
ダイエットは健康的に行わないと、せっかく痩せたのに意味がなくなってしまいます。
理想的なダイエットを見つける
自分にあった理想的なダイエットを見つけるにはどうしたらいいのか。
専門家に相談するのが一番だと思いますが、一般人の私たちがすぐにそんな専門家に、なおかつ無料で出会えることはまずありませんので、まずは自分がどんな体質かを見極めることからはじめましょう。
食事について
甘いもの、炭水化物、ジュース、お酒、などなど自分の食事の特徴を書き出してみます。
ダイエットとして摂取カロリーを考えた時に、カットできる部分に印をしておきましょう。
運動について
運動が苦手な人も得意な人もいます。
日々の生活においての運動量を考えましょう。
階段の昇降はあるのか、通勤電車、ジム通い、摂取カロリーを消費させる部分を書き出しましょう。
生活全体について
朝起きる時間、寝る時間、残業や外食の頻度、休みの日のサイクルについても見直せるように書いていきます。
細かく書かなくても、ざっくりとほぼこんな感じで1週間が過ぎていくというところが自分で把握できればOKです。
自分の生活習慣を目に見える形で把握する、ダイエットをして痩せるということが目標なので、現状把握を書き出す作業に余計な時間を使うのはナンセンスです。
ダイエット目標
具体的に、到達できる目標設定にします。
最後にダイエットの目標を立てます。これはとても大事なことで、達成できる現実的な目標にしましょう。
たとえば50キロの人は-2キロという風にします。
また、このスカートが履けるようにする!としたら、そのスカートを毎日履くことを試して、現在の体形を把握し、痩せたと実感できるような状況を作ることもいいでしょう。
体重計にも毎朝、帰宅時、寝る前と、毎日色々な時間帯で乗り、記録をつけましょう。
痩せやすい時期と太りやすい時期を有効活用
女性にはホルモンバランスの変化があります。
痩せやすい時期と、何をしても痩せない=太りやすい時期というものがあります。
痩せにくい時期
生理前はなんだかむしゃくしゃして食欲が止まらない、生理前は太りやすいなどと言われますが、それはホルモンの関係で水分量が増えるのです。そのため体重が増えたように思われるのです。
また身体を冷やさないために、体温を保つために脂肪を蓄えやすい時期でもあります。これは女性の本能的な力なのでやむを得ません。
生理前は基本的に諦めたほうがいいかもしれません。少しくらい体重が増えても気にない時期、気にしても仕方がない時期なのです。
ただこの時期にどさくさに紛れて食べ過ぎてはNGです。生理前は安静に、リラックスした時間を過ごせるようにしましょう。
痩せやすい時期
逆に痩せやすい時期というのは生理終了後に訪れます。
生理の周期や排卵日なども個人差があるので必ずというわけではありませんので目安としてお考えください。
生理が終わって1週間から10日くらいのあいだに排卵期が訪れます。このころが最も痩せやすいと言われています。
お肌の調子、体調も絶好調なときです。
運動をしたり適切な食事制限によるダイエットをするのであれば、生理が終わってから1週間前後あたりがもっとも痩せやすく、効果を感じやすい時期なので、この時期に力をいれてダイエットをすることをおすすめします。
アプリ活用
アプリを使って自分のホルモンサイクルを判断するのはおすすめです。
シンプルに生理日とホルモンの管理をしてくれるアプリから、体調やお肌、体重の管理まできっちりとするアプリまで豊富にあります。
メジャーなアプリだとルナルナなどおすすめなので、一度試してみてはいかがでしょう。
ルナルナ
生理日予測を始めとする、女性のための健康管理アプリ
携帯で簡単に体調管理ができる、女性のカラダとココロの健康を管理するアプリ。過去の生理日を入力すると、次の生理予定日や、妊娠しやすい時期・しにくい時期などを教えてくれます。生理周期からみた、その日のお肌の状態やダイエットに適した時期などのカラダの状態もお知らせします。
冬よりも夏
また季節的にも汗をかきやすい夏の方が痩せやすいです。
代謝も良くなる時期ですし、たくさん汗をかいた方がなんとなくですが痩せる感じもしますよね(笑)
寒いとどうしても身体が体温をさげまいとして脂肪を蓄える傾向にあります。
これは生命維持の本能なので仕方ありません。
ダイエットを始めるのであればスタートは春から初夏にかけて、そして夏に向けてロングタームでダイエット計画を立てることをおすすめします。
ダイエットのオススメアイテム
ここで、おすすめしたいダイエットアイテムを御紹介したいと思います。
※この先は個人的な感想になります。
これはサプリでもないのでダイエットのし過ぎや弊害は起こりにくいと思っています。
楽して痩せたいと思っている人は多いはず。そんな方にぴったりです。
ただし、流行りの”○○だけダイエット”というわけではありません。
着用するだけで必ず痩せるということは断言はできませんが、少なくともダイエットの手助けにはなるはずです。
実際に私もこのアイテムを使っています!
ガードルです。
体形補正のためにボディスーツやガードルを使っている方は多いと思いますが、キュッと引き締めることでなんとなく痩せる?痩せた?ような気になっていませんか?
でも、きつい締め付けがストレスになったり、きつく締め付け過ぎて気分が悪くなったり食欲不振になったり。
はたまた長時間着用できず、すぐに脱ぎたくなってしまうほどストレスに感じたり。
そんなガードルのイメージを払拭させてくれたのはトピナガードルでした。
トピナガードルは産後ガードルというもので、産後の下半身を引き締める効果のあると言われているものです。
基本的に私は”楽して痩せる”という都市伝説的なものは信用しておらず、痩せるのは努力が必須と思っている人種なので、気休め程度に思っての購入でした。それは「産後なんらかの手立てをしないとお腹がぶよぶよなままになるよ!」と友達ママからきつく言われたので、気休め程度に‥というのが正直なところですが、どうせ買うなら!と、調べまくっての購入でしたけど。
がしかし、着用を初めて3カ月くらいたつとホックの場所が変わり、そしてまた5カ月目くらいにもホックの場所がさらに変わり、ガードルそのものも履きやすくなり。
驚きました。
私の産後にはぴったりでした。
産後でなくても普通のときにも使いたいなと思う商品でした。
洗濯機でがんがん洗ってもへたれない部分もお気に入りのポイントです。
またネット上にでている口コミを見てもかなりいいですね。上位にきているガードルでした。
ただ毛玉ができたり、カラーバリエーションがなく白一色で見た目にかわいくないなどはマイナスポイントかもしれません。
以上、個人的な感想でした。参考にして頂ければ幸いです。
まとめ
健康的に美しく痩せる、それがダイエットの大事なポイントです。
継続できるダイエット、リバウンドしないダイエット、自分にぴったりあったダイエットが見つかるといいですね。
人が痩せたからといってその人にも合うダイエットとは言えませんし、病的に痩せてしまうことだって考えられるのです。
続けられないことは基本的に合ってない、不健康な要素が含まれているかも‥と疑ってみて良いと思います。
どんなダイエットにしても無理は禁物です。続けなければ意味がありませんから。
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